パラ駅伝2017 一員になることで見えてくるもの
パラ駅伝2017
3/12(日)駒沢オリンピック公園陸上競技場にて開催されました。
今年は第2回目となります。
“パラ駅伝”って何? まだそういう人の方が多いと思います。
そうです、“パラ駅伝”じたい、世界初の発案であり、誕生してまだ間もないスポーツ。
そして
走る選手、応援する観客、運営するスタッフ・・すべてがひとつになって楽しむ!
「 i enjoy 」の精神こそ
障がい者、健常者を超えてひとつの世界を造り出すことができるパラ駅伝の醍醐味。
そこは「立場」という社会概念を超えて
ひとつの世界を造りだそうとする「仲間」の意識を感じることができる場所でした。
今回は、ボランティアとして参加しました。
“ボランティアスタッフ” なんて言っても、本当にこれといって大変なお仕事はなく
ただ、ただ、良くしていただいた・・というか。
事前の説明会に始まって、当日もグループごとの担当のリーダーさんに気配りしていただき、初めての業務も不安も無く業務も進められました。
ボランティアの「控え」スペースもきちんと用意され、荷物は番号札付きでクロークに預けることが出来ました。至れり尽くせり。
何といっても・・
こんなに働いていない私にお昼のお弁当が出たこと!
申し訳なくて。これは米粒ひとつぶも残せないワーとがっつりいただきました。
ありがとうございました。(ホント、ただの弁当ドロボー状態でした)
なにより
自分の業務をしていて「気づき」がいくつもあって
その気づきは、自分がいかに日頃生きている自分の世界、慣れた目線でした見ていないか・・発見でした。
私は、競技場へ向かう人々を誘導し、笑顔で導く「案内」の役目だったのですが。
そして私が「道案内」「場所案内」「笑顔で迎え入れる」といかに単純に浅く考えていたか思い知りました。
そこは地元の方の生活道路、とも言うべき道で。
地元の方が犬の散歩をしていたり、ジョギングしてたり、ベビーカーを押している子供連れの方、お年寄り etc・・様々な方が通る細い道で、車も通行OKな道でした。
そのすぐ横には「歩道」もあるのですが皆さん、自由にどちらでも通れます。
ただ、私の数メートル先のボランティアスタッフが歩道の方へ皆さんを誘導するので私の道には競技場へ向かう人はあまり流れてきません。
むしろ、地元の方からの質問が多いのです。
それと、急きょ「行ってみようかな」と思い立った予備知識の無い方。
つまり、「ただの道案内」では知識が足りないのです。
「パラ駅伝」とはなんぞや
「タスキはどのタイミングでどうやって渡すのか?」
「コースはどうなっているのか」
「どんな人が走っているのか」
もちろん、自分の知っている知識では話せるのですが。気の利いたひと言コメントが出来ない。
子供さんとか興味津々、目を輝かせて「何があるの?」と言われた時に
「駅伝があるんだよ」なんて当たり前のこと。もっと気の利いたことは言えんのか!と思いましたし、駐輪場の場所を聞く人が思ったより多くてそれも予想外で・・たどたどしい説明しか出来なかった。
同じ業務についていた友人も言っていましたが、車椅子の方が通った時に「歩道」を案内したが、それで良かったのだろうか?・・
これについては私も、歩道で正解だろうと思いつつ・・私の立っていた車も通れる道にご自分から入ってきた方が何人もいらっしゃったことを思うと、駅から流れるように大勢の人々が歩いている歩道では進みにくいのかな・・でも車道は案内できない。(車道と言っても最初に書いたように子供さんも散歩するような細い生活道路)
そうすると、ご自分から車道側に入ってこられた方を制止して、歩道に戻るように私は言うべきだったのか?後から不安になりました。
それさえ、車椅子の方にうまく説明できない自分でした。
いかに、自分の視野が狭いというか
見方が画一的か
反省。
勉強になりました。
ボランティアとして参加させていただくことでいくつも気づきがあり。
この年齢になって、本当に自分が小さい世界で生きていることを改めて知ることが出来ました。
レース後半は、競技場の観客席に座らせていただくことが出来ました。
走者が競技場に入ってくると、自然と拍手する手に力が入ります。
「がんばれー!」
自然にすべての走者を応援したくなります。
まだまだ、知られていないパラ駅伝。
これからもっとたくさんの人にその世界に触れていただきたい。
来年はもっと、もっと、沢山の方にご来場いただき楽しんでもらいたい。
それを知らせる1人として活動したい。
そして、自分ももっとパラスポーツ、パラ駅伝を知りたい、と思いました。
一般のボランティア参加は今回が初めてでした。
パラサポの皆さま、素敵な機会をくださってありがとうございます。
感謝!です。
最後に
応援の時に使うハリセンが優れものでした。
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